GERBELION、サブスク卒業します。
平素は格別のご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。
愛媛西条の虹色闇鍋創作集団 GERBELIONです。
この度、GERBELIONは楽曲作品の配信リリースを「卒業」することにいたしました。
本日2026年6月18日を以て、これまでのリリースの配信停止申請を順次おこない、
約2〜3週間ほどですべてのリリースを配信サービスから撤収いたします。
これまでGERBELIONの楽曲を聴いていただいた皆様、誠にありがとうございました。
日本各地、世界各地で起こる「遭遇」の痕跡を追いかけ、私たちもまだ知らない誰かの世界に作品が届いているという事実は、
時に私たちを驚かせ、励ましてくれました。
改めて、この場をお借りしてお礼申し上げます。
たくさん聴いてくださり、ありがとうございました。
これからのGERBELIONのために、新しい方法を始めます。
今回、この決定に至った理由は、
音楽配信サービスや、たくさんの音楽の中で「ランダムに出会う」ように見える仕組みへの僅かな違和感、不信感が積もった結果です。
また、代表 MNMHCKYが個人的に聴いている海外のミュージシャンの楽曲について、
本人への確認や通達も無しにストアから取り下げられたり、
もう活動していないバンドのアーティストページに、無関係の第三者の楽曲が誤って紐付けられて掲載されたり、といった事案も起こっています。
システム側の手違いとはいえ、大手配信サービスでそういったことが一度通ってしまう以上、「異議を申し立てられたら訂正すれば良い」という問題でもないと感じています。
Apple Musicでは現在1億曲以上が配信されていると公式に発表されていますが、
その他のサービスも含めると、一体どれが正当な権利者によって世に送り出されたもので、
どれが”グレー”どころか”真っ黒”なものなのか、
製作者以外は判別ができないものです。
運営企業やディストリビューターの審査基準とアルゴリズムに左右されることは、プラットフォームを借りている以上避けては通れません。
また、私たちの作り方は、そういったシステムとの相性がいいとは言い切れない部分もあります。
ゆえに、私たちのような弱小クリエイターでは、「流れてきたものを聴く」受動的な聴き方が認められている配信サービスに作品を置き続けることは、
私たちが創造したい「クリエイターとリスナーの関係」を構築することはできないと判断しました。
具体的にこれからどうしていくかをお話します。
今後、GERBELIONの楽曲は
2026年6月21日より、bandcampならびに公式Stores(MilkTea Records)にて、ダウンロード販売とさせていただきます。
販売対象は、「AFTERLIFE DIARY」「夢境迷走譚・幕間」、「Whole New Palette(Deluxe)」の3作品です。
現在制作中の「ホシニネガイヲ – Single」「Dreamland’s Beast 2」も、サブスク解禁はありません。
2022年以前の音源は、公式Storesの「デジタル・アーカイヴ」のみのお取り扱いとなります。
また、一部の音源は、YouTubeに「試聴版」を順次公開して参ります。
これから、GERBELIONの音楽は少しアクセスが悪くなります。
今までは、「いつでも、どこでも」聴けるようにしてきました。
それは「なんとなく、でも」を容認していました。
その「なんとなく」に、製作者の意図と食い違うアルゴリズムの働きがあることを、
「作りたいものを作る」私たちは、これ以上呑むことができません。
一体どれだけの人が、本当に「自分で選んで」聴いているのだろうか?ということを、
1人のユーザーとしても考えました。
ありとあらゆるプラットフォームで、アルゴリズムが差し出す「おすすめ」を日々目にしているユーザー(リスナー)目線での「聴きやすさ」「手に取りやすさ」を重視すると、
私たちの音楽は一定のパターンを持たず、ジャンルに固着しないがために、「有象無象未満」なのです。
一貫性のない音楽性を敢えて採用することが、
「この音楽が好きならGERBELIONも好きでしょう」というレコメンドには繋がりにくい。
これは配信サービスに限らず、リアルの現場でも体感してきました。
だからこそ「なんでも聴けるところに置いておけば、誰かにとっての偶然にして強烈な遭遇となり得るのではないか」という、実験的な目線で、配信リリースを続けてきました。
しかし実態はどうでしょう?
GERBELIONの音楽を聴いてくださっている方のほとんどが、GERBELIONを「探しに行って」聴いてくださっていたのです。
私たちが活動に於いてひとつひとつに意図を置くように、リスナーの皆様も、同じように能動的な姿勢で私たちにアクセスしています。
流行の移り変わり、情報のやり取りが異常なまでの速度に達している現代社会で、
私たちはその流れ自体が権威化していると見ています。
流れに乗れる者こそが、時代を制するかのような様相。
流行にフォローすることこそが、最善の生存戦略になりかねない構造。
その中で「ある場所で見つけた存在」に焦点を当てて追いかけ、探しに行くという行為は、
時に現代社会の流れの速さを全く無視する必要が出てくるのではないでしょうか。
それでも、見つけてくれた人がいる。
私たちはそのことに、今一度重きを置くべきだと感じました。
「今、流行っているらしい」ものに、埋もれる前に。
今までは、「置かせてもらえるところ全部からアクセス可能」であることがアピールポイントでもありました。
InstagramやTikTokでも音源を使えるようにしていました。
それが、終わります。
これからは、すべて私たちのタイミングと、意志と、責任によって、作品を世に送り出します。
繰り返しにはなりますが、これからのGERBELIONの作品は少しだけ、
アクセスが悪くなります。
bandcampならブラウザ上で試聴できます。
YouTubeにも、試聴版を公開します。
その上で、「いいな」と思っていただいた方の宝物になれるように。
今後も変わらず、心を込めて作品制作に励んでまいります。
最後になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
これまでとこれからで、私たちクリエイターと、皆様リスナーの体験する世界の構造が変わります。
私たちも、皆様も、今まで以上に
その目で、耳で、体で、命で、世界に向き合えるように。
どんな時代が訪れても、自分の心で選んだものが、たとえ過去になったとしても、誇れるように。
私たちは、そんな世界を望みます。
引き続き、GERBELIONをよろしくお願い申し上げます。
GERBELION 法橋真観